「わかったから、早くしろ」 急かされて深呼吸をした後、 パーカーのチャックをジーッと下ろしていく。 心臓とか口から出るくらい ドキドキバクバクしていた。 「………どうデスカ…」 なぜかカタコトになっている。 それくらい緊張してるんです。 早く何か言ってよ! 渉を見上げると、 「やばいな。 その顔でそれとか俺どうにかなりそう」 はぁぁ……とため息をこぼしてる。 「すみませんでした。 吐くなら海で………っ」 突然キスされた。 突然すぎて目を閉じるのも忘れてた。