「電話したけりゃすればいいし、 会いたいなら会いに行っても構わねぇよ?」 「え?」 「いきなりだったし、ろくに挨拶もできなかったからな。 明日、行ってみるか?」 嬉しすぎる提案に顔が綻ぶ。 会いたい!! 「いいの?」 「舞をそこまで縛るつもりはないよ。 明日だけじゃなくてこれからも。 親だけじゃなくて友達もな」 渉はあたしに優しく微笑んで言った。 「俺ばっかりになったらなったで嬉しいけど」 「ならないし!! ………でも、ありがと」 やっぱり渉は優しいんだ。