いつもより念入りに洗って、 鏡の前でチェック。 変じゃないかな? どうしよう。 あたし、渉と……… 想像なんかできない。 いくらマンガで見たことあっても 確かな知識なんてないもん。 うるさい心臓を押さえて あたしはお風呂場からリビングへ。 「待っててな」 ポンと頭を触られ、 カァッと赤くなる顔周辺。 仕方ないからソファーに座って 深呼吸をすることに努めた。