3時間目が終わり、 次の体育のために更衣室に行こうとしていた。 その時…… 「舞ちゃん!!」 中村さんの声が聞こえて 周りもざわついていた。 よく見れば、東雲が床に倒れている。 こんな時、 ヒーローだったら助けに行く。 あの修旅中の仙崎みたいに。 でも俺は何もできなかった。 呆然とドア付近に立っている俺に当たったのは……… 「先生! 舞ちゃんがいきなり倒れて!!」 青ざめた顔をしながら 息を切らして走ってきた仙崎だった。