バスの中で隣の席になったものの、 東雲の意識は俺にない。 あるのは 「はいっ、せんせぇぇ♡」 女子に囲まれた席にいる仙崎だった。 東雲は 切ないような 愛しいような そんな目をしていた。 好きな人ならわかる。 ──きっと、東雲は仙崎が好き。