マンガみたいな事が起きました。


「………ンッ…」


壁に当たる背中。


でもそれは冷たくなくて……


優しく重ねられる唇に

火が灯ったように熱くなる。


一度離れてまた重ねる。


視線が絡まり、

目だけであたしは犯されそう。


渉に見つめられるだけで


心臓の拍動が大きく高鳴るんだ。


頬に手を差し伸べられて、

涙を拭かれて……


またキスをする。