「それで、証拠の写真でも見せられたのか?」
舞の話からいくと、
たぶん見られたのはあの一角の行為。
しかし、バスの中で既に感づかれていたと言う。
「写真……?」
「そこまで啖呵切るなら写真を撮ったのかと思って」
「写真までは……見てない。
でも……、渉、怖いよぉ…」
初めて聞いた舞の弱々しい声。
「大丈夫だ。
中村や大雅もいるんだ。
いいか、絶対に2人っきりになるな」
「うん…」
「心配すんな。
絶対にお前を守るから」
たとえ俺がどうなろうと、
舞だけは守る。
舞には普通に学校生活を送って、
卒業して、将来の夢を叶える
それが俺と舞の親父さんとの約束。

