それってヤキモチ? さっき、あたしが渉と女子たちを見て思ってた感情と一緒? だとしたら……… 「何、ニヤケてんの?」 「えへへー。 だって渉が……」 「俺が?」 ヤキモチ妬いてるんだもん。 そう言わせてくれなかったのは、 渉の唇。 「ヤキモチ妬いてたら……なに?」 耳元で囁いてあたしから離れる。 ボーッとする頭だけど、 しっかり今の言葉は焼き付いている。