「もし、そういう男なら止めときな。 絶対に辛いし苦しいよ?」 「………」 何か言わなければ不審に思われてしまう。 でも、まさかこんな話になるなんて思わなかったから。 「なんでそんなこと言うの?」 「それは、東雲のことが好きだから」 さっきまで聞こえていた声。 視界に入っていた多くの人。 それが一瞬で消えた。