「あ。課題出し忘れた…。」


私の手には、落書きだらけの課題がある。

我ながら、凄い物を描いたな....
なんで、顔から手がでてるんだろう....


「出しに行こうかな...」

「あ、紗綾、俺のも頼むわ。」

「金とるよ。」


私は、二枚分の課題と100円を持って職員室へ向かう。


後ろから
「ひとでなしっ!」
と聞こえたが、気のせいだと思いたい。