「香織はね、高一のとき、彼氏にひどい事されて、もう男の子と付き合ったりとか、できないの」


「あ、そうなんだ…」


何があったんだろう、香織ちゃん。


「もし、ホントに香織の事、想う気持ちがあるなら……」


え?何?


「謝って」


「はい…えっ…え?!謝って?」


なんでですか……


「香織に、少しでも悩ませたりした事を…謝ってほしいの」


「えっ…え?!」


まぁ、でも、そう言われたら仕方が無い…


「告白して、すいませんでした……」


あれっ…なんか、おかしくない?


「もうちょっとで、香織来るから」


あ、香織ちゃん、来るんだ。


っていうか……




なんか、柔道の稽古みたいなやつ、始まってますけど。何で、ここなんですか。




そのとき、香織ちゃんが来た。


「聡君。香織はね、高一のときに彼氏にひどい事されて…」


それ、さっき聞きました。もう一回言わなくても、重々承知しています。


「告白して、すいませんでした……」


俺は本人に、もう一度謝った。





話し出したらキリがない、とりあえず俺の話はここまでにしておこう。最後まで聞いてくれて、ありがとう。