しかし、そんな隷従であっても鬼主としての素質があれば……平民、いや貴族にもなれる

それだけ、鬼主の存在は今の世の中重視されている


そう考えればなんていう国なのだろう、ここは…

魔族にも位はあった

けど、このような扱いは流石になかった





「ーーーーーーヒナタ」


ピクッと肩を揺らしてしまうも、ヒナタは声の主の方を見た


「なに?コトノ……って、ああそういうこと」


辺りから発せられる同族の気配…気配というか邪気

数はそれなりにいるらしく、所々で感じられた

コトノは馬車の運転手に止まるように言うも、中の依頼主の召使が止まることを拒否してるらしかった