「……え?」

気付けば自分は地面に倒れており、腹部から強烈な痛みが襲ってきた


「ギル・ライオス、我が主の命により…抹殺する」


「だ、だれ…だ……!ぼ、ぼ…僕にこんなこ……!」


こんなことしていいのか

言葉は最後まで発せられないまま、彼の命は終わった




刺した剣を引き抜けば、その剣は人へ…鬼へと変わる


「これで、終わり?殺りたりないんだけど」


血のように紅い髪をした鬼がつまらなさそうに言う


「どうせなら、もっと殺りごたえのある奴…おまえと同じ鬼主とか〜」


「悪いな、これで仕事は完遂した。それに鬼主は貴重な戦力。あの方がそう簡単に殺せと命じるはずないだろ」


その鬼の鬼主がそう冷たく言い、身に纏っている黒のマントを翻せば「行くぞ」とだけ言い歩き出す

鬼は不満そうにしながらも従った