パリン

硝子の割れる音がした


「…まさか、中に」


『おいおいおい!魔族は馬車の中とかは普通入らないだろ!!』


「なんか、やらかしたわね」



そう言うと同時に割れた窓から中に入ろうと思うがどうせ穴は小さいだろう

コトノは、太刀を使い窓ガラスを一気に割る

そのことに対して日向がなにか言ってるが今は気にしないで中へと入り込んだ

この馬車は確か五畳あるとか自慢されたが、確かに普通の馬車よりは大きいな…などと気にする日向を気にせず、中に入り込んだ一体をそうそうに仕留めた


「……生きてます?」


今にも泡を吹いて気絶しそうなギルにそう話しかける


「お、おまえ!!き、きちんと馬車を守れよ!な、なに馬車の中に侵入を許してるんだ!!!」


そう喚き散らしたがコトノは表情ひとつ変えず、割れた窓から入って来ようとする魔族を、彼の前で斬り捨てた