ナナは漫画を書くのが趣味。自分の夢だったり、あったらいいなと思うことを漫画にしてかいている。今書いているのは、雪国のジャック王子のお話。やっぱり主人公は自分なんだ。だって自分の夢を書いているんだから。もう、いっそのこと現実になっちゃえばいいのに
「はぁ~無理なんだろうな…」
なんてこと毎日思ってる。と、突然。部屋の窓際から妙な音がした。
(ガチャ、ガタガタ)
ナナは少し不安な気持ちで窓の方へ向かう。えっ…。ジャックだ。どうして?ナナは不思議な気持ちだった。外を見るともう町全体が漫画で書いた世界だった。