「聞いたよ」 聞いたけど それだけで本当にわたしを好きだなんて... 「人を好きになるのに理由なんてないんじゃないの?」 「そう、なのかな」 「あんたよりも可愛い子はこの世にたくさんいるけれど。でもそんな美人よりも 可愛い子よりも、秋君は夏樹がいいんでしょう?」 そうかもしれないけれど。 ふと、視線をシュウの方に向けてみた。 クラスの男子達と会話をしてる。 「あんたの気持ちはどうなの?秋君の事、好きになりそうなの?」