「秋君が告白する前から知ってたよ、私は」 「どうせ知らなかったのはわたしだけですよーだ」 教室に入ると既に半分くらいの人が来ていてお喋りをしたり、勉強したりしている。 ちらっとシュウを見る。 読書に夢中でわたしの方は見ない。 「ていうかさ。ほんとにシュウはわたしの事、好きなのかな」 「なに、今更」 だってシュウだよ? 正直いまだに信じられないし、 なんかからかわれてる感じがして。 いまいち信用できない。 「あんたそれ秋君聞いたら悲しむよ」