あ、これは聞き取れた。 「べ、別に怒ってないよ」 ん?怒ってないっていうのもおかしいな。 「あ、やっぱり怒ってる!怒ってる!」 そう叫ぶと同時に、シュウがガードレールをぴょい、と飛び越えてわたしの隣に並んだ。 ち、近い! きょ、距離をとらねば!