そんな、呑気な事を!


「いい?あの学校の王子は私でもない、夏樹を好きだと言ったのよ?」


「美映ちゃん?」


「その王子を、夏樹はどう思ってるの?」



シュウ。


シュウはわたしと産まれた時から一緒で。


大切な男の子で。



でもそれは好き、という感じではないんだよね。



「シュウはわたしの弟、みたいな感じだったし。そんな風に見たこと、ないよ」



イキナリのキスも。

突然の告白も。


正直ドキドキしたけれど。


「それ以上にはみられないってこと?」


美映ちゃんの言葉に頷く。