「何を怒ってんの?」



何を、怒ってるかですって?


思い切り睨んでやれば、シュウも少しは気付くと思ったのに。


当の本人は不思議そうな顔でわたしを見る。


「自分で考えれば?」


「考える力がない」


「何でよ?」


「昨日の晩御飯食べられなかったから」




わたしはあの後シュウに飛び蹴りをして家に戻った。


鍵をかけて。


シュウが入って来られないように。



だってさ普通に考えても昨日の言葉は失礼じゃない?

だから罰を与えたのだ。


「何をそんなに怒ってるわけ?」