「秋君の方が頭よさそうだし。秋君に見せてもらいなよ」
「だよね、悠馬よりーー」
ってわたしのばかぁ!!
さっきシュウの為に一肌脱ぐって決めたじゃないっ!
「や、やっぱいいや」
危ない危ない!
わたしってばまたシュウに頼るところだったわ。
「ほんとにいいの?」
「い、いいの!そういうのは自分でやらなきゃ。そだ、悠馬一緒にやろうよ宿題」
「お、おぉ!やろうぜ」
悠馬が嬉しそうに手を挙げる。
「王子とするよりも俺とした方がいいよな!」
「あ、いや別にそこまでは言ってないけど」
「私は秋君とやった方がいいと思うけど」
美映ちゃん!それじゃダメなんだよっ!
シュウには幼なじみとしてちゃんと幸せになってもらいたいし。
幼なじみの責任として!
シュウとその子が結ばれるように全力を尽くすんだ!
「悠馬今から時間」
「夏樹、今日買い物してかえるんだろ?」
あ、そうだった。
今日の買い物当番はわたしだった。いけないいけない。
「ごめん悠馬、今回はわたし一人でやるよ」
「そ、そうか?」
「だからお互い頑張ろうね」


