しかも今日の自己紹介の件だって。
あのままだったらシュウが気持ち伝えにくくなると思うし。
宿題をもう見せてもらえないのは仕方ない!
ここはわたしが一肌脱ぎますか!!
「そういう夏樹はどうなんだよ?」
「へ?」
悠馬の声で我に返る。
「好きなやつ、いんのか?」
どうやらみんなで好きな人の話をしていたらしい。
あ、トリプル抹茶パフェきてたんだ。
スプーンに口をつけながら考える。
好きな人、か。
「いないよ〜!悠馬はどうなのよ」
「俺はいる」
何故かわたしをまっすぐ見る悠馬。
視線を外すことなく、見つめる瞳。
「悠ーっ!」
いきなり頭を叩かれた。
「いっないなー!何すんのよシュウ!」
「ごめん、ハエが」
「は、ハエ!?」
てかハエがいるのにわたしの頭で叩いて潰す気!?
しかもいないし、ハエ!
「シュウ、罰として宿題見せてよね!」
「そういうのは自分でやった方が」
「なら俺が見せてやるよ」
「えー、秋君に見せてもらった方がいいんじゃないの?」
と、これは美映ちゃん。


