「でも今月もう…」


先月美映ちゃんと洋服を買いに行ったからお金がもうないんだよね。


「心配しなくても自分の分は払うし」


「なら別に行かなくても」


「掃除終わったら待ってる」


わたしの言葉も聞かずにそう言うと自分の席に戻って行った。


なんなんだろ、シュウってば。


甘い物は苦手なクセに。


全くと言っていいほど食べないクセに。


一緒に行くなんて。



「なら私も行こうっと」


「え!?美映ちゃんも!?」


「安心しなさい、自分の分は自分で払うから」



ニヤニヤしながら美映ちゃんも自分の席に行ってしまった。


あの二人ってとても似てると思う。


「んだよ」

「え?」


何か言った気がして悠馬の方を見る。

「何でもねぇよ、じゃあ後でな」


「うん」