「もしかして…」
嫌な予感を抱えながら教室まで走る。
悠馬、高杉悠馬は1年の時クラスメイトで何かとちょっかい出してくるんだ。そんな悠馬に最初は腹立つ事が多かったんだけど。
でもほっとけなくて、人懐こくて、みんなから好かれていた。
そんな悠馬とわたしはある賭けをしたんだ。
「2年生で同じクラスになったら駅前のカフェの新作スイーツを奢る!」
って。
ばん!
教室のドアを開けると待ってました、とばかりの笑顔の悠馬が目の前に立っていた。
「残念、同じクラスでした〜!」
嬉しそうなこいつを、一発殴ってもいいですか、神様!


