読み終わった私の頬には涙が伝っていた。

「もう・・・大事なところバカなんだから・・・。ううっ・・・忘れるわけ、ないじゃん。頼まれても、忘れてやんないんだから!ほんっと・・・ばかだよ・・・」

ばか・・・でも、ありがとう、りゅう。最後まで優しいね。会いたい・・・。りゅうに会いたいよ・・・。でも、いつか会えるよね。それが来世だとしても。絶対会えるよね。それまでこの指輪をもって待つよ。

だからね、私の精一杯の笑顔でりゅうに言うね。

「またね、りゅう。大好き。」