~☆陽☆~
湊川さんにボールをぶつけてしまったその夜、俺はメールを送った。
「こんなもんでいっかな」
緊張しながら送信した
湊川さんから返信が来るまでの俺は以上だった…かもな。
まるで始めての恋人にメールを送ったかのように
何度もおかしいところがないかを調べたりした。
ピルルルルっ♪
湊川さんから返信がきたのは一時間あとだった。
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from:湊川さん
メール始めててどう返したらいいか
わからないので、かたぐるしいかっ
たからごめんなさい。
ボールのことは、大丈夫です。
私も三郷くんとお話することができ
て、嬉しかったです!!!!
話かけてくれると、とても嬉しい
です:->
お休みなさい♪
ーEND ー
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読み終える頃には、とてもにやけていた。
自分でも分かるほどだ。
これじゃ、まるで恋人みたいじゃないかよっ!!!…
「って、…ダメ……かっ…。てか、なに言ってんだよ、俺…」
「俺は、恋したら…ダメなんだよ…!!!」
声を押し殺して微かに言った。自分に言い聞かせるように…
そして、そのまま眠った。