『俺さ………中学の頃、付き合ってた女がいてさ。


その女が、一見清楚そうな奴だったのに
付き合ってみたら、かなりのドMでさ………



そいつは、言葉攻めとか意地悪とかされるの好きだったらしいんだ………



でも、俺はそういうの無くて、期待に答えられなかった………だから、振られたんだ。


でも、どうしても諦められなくて、ドSになる努力をした。


そしたら、いつの間にかこの辺じゃ有名なヤンキーになってるし、ドSになってるから…


また、そいつに会いに行ったんだ………

そしたら、ドSになっててさ………


笑えるよな……ははっ



でもさ、俺……まだ好きだったんだよな……』


吉木の目からは、涙が溢れていた………