昨日の夜は色々な話をして、本当に楽しかった。

ずっと話していたいって思ってた。

でも、だからって旬ちゃんに迷惑をかけるなんて、そんなの絶対にダメなことだよ。



「ほんとに、ごめんなさい」



……やっぱり私、学園祭が終わるまでは連絡するのを控えた方がいいのかもしれない。

そう思いながら もう一度頭を下げる。

その時に、旬ちゃんの小さな声が聞こえてきた。



「……俺はさ、スゲー楽しかったよ」

「え……?」



……それって、私と同じ……。



「ミサと話すのが楽しくて仕方なかった。 ずっとずっと話していたいって思ってたんだ。
そのせいで寝るのが遅くなって、遅刻しかけたのは事実だけど……でもさ、ミサが謝る必要なんてないよ」

「旬ちゃん……」

「なんだろうな……自業自得? 俺は遅くまで起きてるってことを自分で選んだ。 だからそれに関しては、俺自身のせいなんだよ。
でもさ、俺はそれにミサを巻き込んだ。 巻き込んじゃダメだったのに、巻き込んじまったんだよ」



……ううん、私は巻き込まれたわけじゃない。

私もずっとメールを続けていたかったからこそ、遅くまで起きてたんだよ。

私だって、旬ちゃんとおんなじだよ。