その後、旬ちゃんからすぐに返事が来た。



【期待はしてない(笑) けど、楽しみにはしてる。 なるべく早く帰るよ。】



……喜んでいいのかどうかは微妙な返事だったけれど、それでも、旬ちゃんと久しぶりに会って話せるんだと思ったら、純粋に嬉しかった。





──そんなこんなで、あっという間に放課後になった。


なんだろう、今日は時間の流れがいつもよりも早く感じた。

旬ちゃんと会えるという放課後が、楽しみで仕方なかったせい?


学園祭の準備があったからすぐに帰宅とはいかなかったけれど、『用事があるから』と、少し早めに抜けることに。

『明日は今日の分も頑張るからっ!!』と友達に約束し、マーくんと歩夢に手を振って学校を出た。



その足で、晃太くんのお父さんたちがやっている洋食屋さんに向かう。

アルバイトのウェイトレスさんを介するのは面倒だったから、裏口に回って直接おばさんにお願いしよう。 ということで、裏口のドアをノックしてから厨房に入った。



「あら、ミサちゃんいらっしゃーい」



いつもと同じ優しい笑顔で迎えてくれたおばさんに、私も満面の笑みを浮かべた。



「おばさん、手ごねハンバーグを持ち帰りでお願いしますっ!!」