………

……




その日の午後、私たちのクラスの出し物が『段ボール迷路』と『ドリンクの移動販売』に決定した。

うちの学校は、近くの幼稚園や保育園、小中学校などに学園祭の招待状を送っている。

地域の繋がりを大切にしているとかで、昔からの風習だ。


現に、私たちも小さい頃から何度も学園祭に来ていた。

そんな学校だからこそ、子供向けの展示やアトラクションがかなり『受ける』。



段ボール迷路は1時間ごとにルートが変わる仕組みで、何度でも楽しめるものにするらしい。

その構成を担当するのが、マーくんを含む男女6名。

残った生徒で段ボールの色塗りや教室の装飾作りなどを受け持つ。


うちのクラスは42人。

学園祭当日は24人が男女混合の4グループに分かれ、迷路の受付や調整を担当、2時間ごとに交代となる。

残りの18人はドリンクの移動販売を担当し、こちらも4グループに分かれて2時間ごとに交代だ。


2日目も、担当する時間帯は変わるものの、同じ班での作業となる。



私と歩夢とマーくんは当然のように同じ班となり、迷路の方を担当することになった。