♪~♪~♪~
その時、晃太くんの携帯がメールの受信を知らせた。
そして みんなが見守る中、晃太くんは携帯の画面を見て微笑んだ。
「もうすぐコンテストの結果が発表されるってさ。 歩夢、また着替えなくちゃいけないよ?」
「お、さすが俺っ。 じゃあ戻りますかっ!!」
「うん。 1位が遅刻なんて格好悪いから、超特急で戻らなきゃっ」
「オッケー、任せといてっ!!」
楽しそうに笑う歩夢は、イヤそうな顔をするマーくんの手を引いて駆け出した。
そんな二人に続き、晃太くんも笑顔で駆けていく。
私と旬ちゃんも顔を見合わせて笑ったあと、手を繋いで3人のあとを追って駆け出した。
子供の頃と同じように。
ううん、子供の頃よりも ずっとずっと近くにお互いを感じながら。
──幼なじみ4人組との時間は、これからもずっと続いていく。
そして……私と旬ちゃんの『二人の時間』は、今 動き始めたばかりだった。
【 おわり 】



