幼なじみはイケメン4人組



「ミサ」



旬ちゃんが、そっと私の髪を撫でる。



「しょうがないからじゃなくて、俺だから そばに居てくれるんだよな?」

「……うん。 旬ちゃんだからこそ、私はそばに居る」



もう『しょうがない』なんて言わないよ。

だって私には、旬ちゃんが必要なんだもん。



「これから先も、毎朝ちゃーんと起こしに来てね?」

「……うん、どうしても無理な時以外は、ちゃんと行くよ」

「あっ、世界一周にも連れて行ってね? 私、なんの役にも立てないと思うけど……」


「大丈夫、ちゃんと連れてくよ。 ずっと一緒に居るって言ったんだから、当たり前だろ?」

「……うんっ」



お互いの手を握り締め、私たちは笑い合う。


旬ちゃんがそばに居て、私に笑いかけてくれる。

幸せな時間というのは、こうやって一緒に居られる時間のことなんだ。

旬ちゃんとの時間が、私の幸せなんだ。