「あのね、女の子を観察して、その人がどういう人なのかを当てる訓練をしてるんだって」

「……はぁ? 訓練?」

「うん。 なんか、『訓練すれば顔を見ただけでその人の性格がわかるし、上級者になるとパンツの色もわかるんだよ!!』……って熱弁してた」


「なんじゃそりゃ。 アイツは昔っから、変なことに熱中すんだよなぁ……」



と言いながらも、旬ちゃんは窓のところまで歩いていった。

そしてすぐにベランダに出て歩夢の隣に並んだ。



「歩夢、パンツの色はわかったか?」

「おぉ旬ちゃん いらっしゃーい。実はね……全然わかんないっ!! 旬ちゃんもやってみる?」

「うん、やるやる」



……って、なんで旬ちゃんも観察を始めちゃうんですかー。

ハァ……旬ちゃんも、歩夢に負けず劣らずの馬鹿だ……。