【企画】春空の下でキミに出逢う。






わたしはそう美哉くんに伝えると、
美哉くんはちょっと驚いた表情をして、
わたしに、言った。




「バカか?桜子ってそんなバカだったか?」




と凄くバカを連呼された。




「……っ!」



「ちゃんと、言えよ、



伝えろ。戻ってくるまで待ってるって、
ちゃんと言え。な?」



そう言ってわたしの頭にポンと手を乗せる美哉くん。




そんなわたしの頬に一筋の涙が伝う。




「………っうぅ」



「キモチやオモイは、
心の中で思ってるだけじゃ、伝わんねぇんだ。
俺も、隠し続けて後悔した事めっちゃある。



そんな思い桜子にさせられない。


だから今思っているすべてを
ソイツに伝えろ。」



美哉くんは優しく微笑んで
そう言ってくれた。