春。入学やクラス替え。みんながみんなドキドキしているこの時期。
クラス替えから2日。出席番号順。窓側。空は晴れてる。そんな日になんで私は本を読んでいるのだろう。答えは簡単。この前の席の人のせいだ。
「山本和也」この山本くんはイケメン。女子からの人気も高い。だが誰の話も聞かないことで有名(喋らない・無口)。のくせに、昨日からずっと私の事を見てくる。正直迷惑だ。女子はコソコソ話しているし、男子は私と山本くんが付き合っているというでっち上げまでしている。そんなはずがある訳ない。だって私には彼氏がいる。「霜平修也」もう名前からしてかっこいいよね。一つ上。憧れの先輩だった。去年の秋、勇気を出して告白したらまさかのOK。そして付き合うことに…。だから山本くんとかどうでもいい。で、私がこんなこと考えてるうちに先生の話は終わった。

色々疲れるクラスかも。あいつのせいで。その後は特になかったかな。だからその日は寝た。

「あのさ…」
そんな日が来るとか思ってたような思ってなかったような。山本くんが話しかけてきた。クラス全体が静まり返ってからだんだん騒がしくなる。
で、山本くんは結局続きを話してくれないし。どんどん自体が悪化する。