「じゃあ、入ってきて。」
担任がドアの向こう側を見ながら言うと、一人の男子生徒が入ってきた。
「まず自己紹介からしてもらおうか。皆静かに聞こう。」
その指示に皆騒ぐのをやめてその男子生徒に注目した。
ゆっくりと前を向く彼の姿を見て、私は驚きのあまり固まってしまった。
「岩本柊です。好きなスポーツはバスケ。皆よろしく!」
笑顔で話す彼を見ながら、私はただ呆然としていた。
「おい、紫園。なにぼーっとしてんだ?」
隣で祐吾にかけられた声も、全く耳に入らなかった。
柊だった。
私の初恋の人。
私は嬉しくて、気付いたら目から涙が溢れていた。
担任がドアの向こう側を見ながら言うと、一人の男子生徒が入ってきた。
「まず自己紹介からしてもらおうか。皆静かに聞こう。」
その指示に皆騒ぐのをやめてその男子生徒に注目した。
ゆっくりと前を向く彼の姿を見て、私は驚きのあまり固まってしまった。
「岩本柊です。好きなスポーツはバスケ。皆よろしく!」
笑顔で話す彼を見ながら、私はただ呆然としていた。
「おい、紫園。なにぼーっとしてんだ?」
隣で祐吾にかけられた声も、全く耳に入らなかった。
柊だった。
私の初恋の人。
私は嬉しくて、気付いたら目から涙が溢れていた。

