「そういえば、今度どれだけ人助けできているか調べるらしいよ」
「へえ~」
「興味なさそうな返事だね」
「実際、興味ないし」
「だよな」
苦笑しながら言う

「また、上位にツバサはいるんだろうね」
「わからないだろそんなの」
「(常日頃から人助けしてる奴が言うセリフじゃねぇ)どうだか」
ソラの言葉を聞いて微妙な顔をする

「まぁ、いいけどさ」
「……」
興味なさげに聞き流す

「ソラは行かないの?」
「行くと思うわけ」
真顔で聞き返す

「行くわけないよね」
「いくだけ無駄」
「そうかな?」
「ツバサとは考え方が違うんだよ私は」
ベンチを立ちツバサを見下ろしていう

「それ、僕のことバカにしてない?」
ツバサも立ち上がる

「そう思うんならそうなんじゃない?」
そう言ってソラは歩き出す


「また、明日な」

ツバサの言葉に右手をあげて歩いて行く









「素直じゃないよな」

ツバサの言葉は風に吹かれて届くことはない