実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜


なんだか意外…。


あんなに冷たい純さん、俺は見たことなかった。


俺でも身震いするくらい…

冷たかったから…。



呆然と玄関のドアを開けたまま立ち尽くす俺に気付いた純さんは、


『おぉ…孝太。買い物か?』


少し気まずそうに話しかけてきた。


『いや…ちょっと…。コンビニに…』


純さんの部屋に行こうとしてたなんて言えやしない…。


用もないのに、俺はコンビニに向かおうとした。


すると、純さんも、


『ちょうど良かった。俺も行くとこだったんだ。』

そう言って、彼女をそのままに俺についてきた。



彼女は、ポロポロ涙をながしながら多分純さんを睨んだまま…立ち尽くしていた。


俺が睨まれた訳じゃないよな?



その視線が…痛くて…


これ以上振り返れなかった。