こんな寒空の中、好きじゃなきゃ待てないよな…。


きっと…純さんは彼女に別れを告げたんじゃないだろうか…


じゃなきゃ…待ち伏せなんて…しないよな…。

同じ大学なんだから大学で会えば済むことだもんな…。


『わからない…』

そう答えた俺はそのまま部屋に戻った。



落胆した様子の彼女は…
また携帯を気にしながらも…
とぼとぼと歩き始め帰っていくようだった…。


やばいな…

このままじゃ…純さんはフリーになってしまう…。


もっと…ハルちゃんの中で大きな存在にならなければ…
俺は…すぐそこまできているバレンタインで…



今よりもっと近づかなくては…

なんて…思っちゃったんだよなあ…



でもバレンタインで…ハルちゃんとの関係がこんなにも変わってしまうなんて…


考えもせずに…


ただ…


焦っていた。