その日は、ハルちゃんはレジにはいなくて…


ホッとしたんだ…。



あの笑顔を誰にも見せずに済むし…。



じゃあ…裏の倉庫だな…。


もう休憩室にいた純さんに軽く挨拶をした後、すぐに休憩室と倉庫を隔てているドアを開けた。





でも、美雪さんしかいない…。



美雪さんに聞くと…ビールの補充で冷蔵庫にいるって言ってた。



俺は、早くハルちゃんに会いたくて…


すぐに冷蔵庫の扉を開けた。



そこには、異様にびくついたハルちゃん…。



挨拶をすると、振り向きもせずに挨拶を返してくれた。



いつもと違う…。




『どうしたの?』


気になって聞いてみたけど、ハルちゃんは振り向き、作り笑顔で、


『なんでですか?』


って聞き返す…。