そうだ…。



あの日は別になんでもないいつものバイトの日…。



夕方のバイトはハルちゃんで、深夜のバイトは俺と純さん…。



ハルちゃんと大学でも会えるようになって…嬉しかったけど、バイトでの数十分は、また更に違う嬉しさがある。



なんにでも真剣な顔、レジにいるときの笑顔…



大学にいるときには見せないハルちゃんを見ることができるんだ。



でも、あの笑顔…



ヤバくない?



あの笑顔を見た男の客が必ず骨抜きにされてるんだ…。



マリ姉が言うにはもう狙っているやつがいるらしい…


そんなの…俺が絶対、阻止してやるんだ!


なんて…


でも…わかるよ…



その気持ち…。



だって、この俺もその一人だから…。