実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜


『あのやろ〜…』


俺は怒りに任せて休憩室を飛び出そうとした。


純さんを一発殴ってやらないと気がすまなかった。



だけど、拓さんがそれを阻止する…。



『孝太、仕事中だろ?』



その言葉で少し冷静になって…


俺が今ここで純さんを殴っても、何の解決もしない。


だって…俺は何があったのかわからないから…。



ハルちゃんを見ると…


多分、俺を心配している…。


そんな顔してる…。




俺はハルちゃんと向かい合い、改めて何があったのか聞いた。




でも、ハルちゃんは口を閉ざしたまま、決して言うことはなかった。



俺じゃ…ハルちゃんの支えにはなれないのか?




いや…違う…。



ハルちゃんは俺を頼ったらいけないって思ってるんだ。