『あのやろ〜…』
俺は怒りに任せて休憩室を飛び出そうとした。
純さんを一発殴ってやらないと気がすまなかった。
だけど、拓さんがそれを阻止する…。
『孝太、仕事中だろ?』
その言葉で少し冷静になって…
俺が今ここで純さんを殴っても、何の解決もしない。
だって…俺は何があったのかわからないから…。
ハルちゃんを見ると…
多分、俺を心配している…。
そんな顔してる…。
俺はハルちゃんと向かい合い、改めて何があったのか聞いた。
でも、ハルちゃんは口を閉ざしたまま、決して言うことはなかった。
俺じゃ…ハルちゃんの支えにはなれないのか?
いや…違う…。
ハルちゃんは俺を頼ったらいけないって思ってるんだ。


