ホントは手を繋いで帰りたいけど… そんな勇気もないし… 俺の両手には買い物袋…。 両手が塞がっていて良かったのかな…悪かったのかな…。 そんな俺をよそに、俺の横をピッタリと歩くハルちゃん…。 かわいいなぁ…。 俺は夢の中にいるようだった。 でも… 夢から覚めてしまうんだ。 後ろから…あの人が歩いていたなんて… 気付きもしなかった。 俺にとって今一番会いたくない人が…現れるなんて… 神様を恨むよ…。 今日くらい…夢心地でいさせてくれたって… いいじゃねぇかよ…。 神様って…残酷…。