『適当に座って。』
そうハルちゃんに告げた後、俺は台所に向かった。
ハルちゃんは戸惑いながらも、ベッドとテーブルの間に座った。
って…そこ?
ベッドの横って…
なんかドキドキしちゃうじゃん…。
でもハルちゃんは何も考えずに座ったんだと思う。
でもさ…
俺的にはいろんな妄想しちゃうわけで…
コーヒーを入れる手が若干震えてた。
ダッセー…。
ハルちゃんから貰った箱をあけると、やっぱりケーキが二つ入っていた。
バレンタインだからチョコケーキなんだろうな…。
お店で売っているのと何ら変わりない旨そうな甘い匂い…。
俺がケーキが好きなこと…
覚えていてくれてたのかな…?


