次の日…
今日に限って朝からビッチリ講義のため、一睡も出来ずに大学へ向かった。
講義中も、ソワソワして落ち着かない。
ハルちゃん…もう大学に来たかな…。
お昼にハルちゃんを探したけど…見つからなかった。
午後になり…
この講義が終われば後はフリーなのに…なかなか時間は過ぎてくれない。
ん〜…焦れったい…。
終わりのチャイムとともに、ただひたすら黒板を写しただけのノートを鞄に放り込み、部屋を出ていこうとした。
『おい…孝太、なに急いでんだよ…?』
直ぐにでもハルちゃんを探しに行きたいのに徹が呑気に話しかける。
『いつもと一緒だよ…。』
そう告げると、
『あぁ…ハルちゃんね…』
呆れた徹の声が耳に届いた。


