それを知ったら…
純さん、安心しちゃうだろ?
きっと…
明日貰える…。
もし貰うことができたら…絶対純さんに邪魔させない…。
『…誰にもあげなかったのか…。』
純さんがそう言ったと同時にアパートに着き、その言葉には何も触れずに、
『じゃあ…』
と、手をあげて部屋に戻った。
純さん、明らかに俺を意識している…。
ハルちゃんと俺が付き合うかも…と、怯えてる…。
まだ完璧に別れられていないであろう…純さん…。
だから、ハルちゃんに告ることはないだろう…。
俺にはもう…明日しかないんだ。
このチャンスを逃さねぇ…。
なんて…
焦っていた…。
明日、ハルちゃんから聞かされる話なんて想像もしなかった。


