実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜


『お疲れさまです。』


少し気まずい俺は、ひきつり笑顔…。



俺の隣に、お茶と雑誌を手に純さんが並ぶ。


『お前ら…代われよ…。』


健さんが低い声で呟く。


『ハハハ…』



もう…笑うしかねぇ…。






早々にコンビニを出た俺と純さんは、安堵のため息をついた。



『バレンタインにバイト先に行くもんじゃないな…。』

純さんがポツリと呟きながらタバコに火をつけた。


『…ですね…。』


…同感…。


『…そういえばさぁ…コンビニのチョコって結構売れんだなぁ…。』


突然、純さんが話を振ってきた。



あまり触れてほしくない話だ…。


何故か心臓がバクバクしはじめる。


『…まぁ…去年もまぁまぁ売れてましたよ…。』


あくまで自然に言ったつもりだけど…


どうかな…。