「だからあたしはね、あゆみちゃんよりエリカ様のほうが上だなんて、全然思わないよ?あゆみちゃんには、あゆみちゃんの良さがあるもん」




あゆみはとても嬉しかった。けれど、宮間さんが要するに何を言いたかったのか、あゆみにはいまいちわからなかった。




「宮間さん…あの…」




「あゆみちゃんだって、小林部長とお似合いだよ…?」




「えっ…?」




(宮間さん、なに言ってるんだろう…。それじゃあまるで…)




「違ったらゴメン。でも、あゆみちゃんのさっきの顔、嫉妬とショック丸出しだったよ?」




宮間さんはうふふっと笑った。




(…嫉妬…?わたしが…?小林部長と石橋さんに…?)




「もしそうなら、あたしはあゆみちゃんを全力で応援するよ!小林部長はあんな人だけど、根っから悪い奴じゃないから」



(わたしが…小林部長を…?)




「あのっ…!ち…違います!」




「あゆみちゃん、顔真っ赤!」




宮間さんはあははと笑い飛ばした。