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「あらら、あゆみちゃん、浴衣似合うねー!びっくり!」
あゆみが脱衣所で髪を乾かしていると、あとからあがってきた宮間さんが言った。
「私服よりそっちのがしっくりくるぐらいじゃん?和美人とか京美人って感じー!」
「ええー。そんなこと言ってくれるの宮間さんだけだと思いますよ、ありがとうございます」
あゆみが答えると、「マジマジ!」と言って宮間さんは笑った。
宮間さんはブラとパンツだけの姿で体重計に乗ったり扇風機の風を浴びたりして「あちー」なんて言っている。
引き締まった体だから、そんな姿も妙に絵になっていて、あゆみは思わずぷっと吹き出した。
「とりあえず、フルーツ牛乳かヤクルトでも飲んで、お土産でも買いに行く?」
ショートカットの宮間さんは、髪はブローせずに自然乾燥させるつもりらしい。バッバッと適当に浴衣を羽織り、クリップで髪をまとめるあゆみを眺めている。
「あゆみちゃん、いいじゃん、その髪型。セクシーだよー」
「宮間さん、オジサンみたいですよ」
あゆみはあははと笑った。社員旅行ってなんだか修学旅行みたいで楽しいなとあゆみは思った。



