小学6年生になった。

私は副委員長になった。

もちろん、委員長が彼のわけでもない。


それでも委員に彼がいたら嬉しいなと思っていた。



私は、運に恵まれている子じゃなかったんだと思う。


結果的に最後の最後まで、席も委員会も同じになったことはなかった。



中学校は公立中学へ進学することが普通だった。


ごく稀に私立へ行く子がいた。




その市立へ郁子が私の友達だった。


どう見ても、相思相愛な彼と私の友達が結ばれる事をみんなが望んだ。




私は心の中では嫌だったけど、卒業式告白すればいいじゃんと言った。



彼はしなかった。



私は、醜い女だ。

喜んでいる自分がいた。